蛍のようにだって近づけない、ブーケンビリアの赤い色

 

 

 

ガラスばりの幸運を手にした

うれしそうなあなたが

ぐんぐんスピードを上げて走っていく

私にはそれが見えるのかもしれない

私にはそれが見えないのかもしれない

ガラスばりの幸運をちょっと抱いて

嬉しそうなあなたでも

ふと ため息をつくと

私は安心する

 

月夜にひろった氷・銀色夏生

 

 

待って、

 

と口にして

 

気づいたときには

 

心を射止められていた。

 

時間はあたりまえにとまってくれないし

 

目の前にいる

 

だいすきな人は

 

どんどん

 

わたしを夢中にさせて

 

離さない。

 

頭を抱えてしまうくらい

 

好きのループで、

 

どうしようもなくって。

 

余裕そうな、

 

慣れているような、

 

その表情に

 

悔しささえ芽生えた。

 

だいすき。

 

なあ、うちくる?

 

キザなセリフにも、

 

恥ずかしいくらいにどきどきして、

 

わたしからの

 

好きの鼓動だって届いてるみたいに、

 

投げ返してくる。

 

いつもだったら、

 

かわいい、あかちゃんみたい、

 

って言いながら

 

(こんなオタクがいることは、どうか知らないでね〜〜〜・・)

 

きゅっとまるく包みたいくらい

 

いとおしくて

 

たまらないのに、

 

ステージに立つすえざわくんは、

 

ただきれいで、

 

可愛さも

 

相変わらずあったのだけれど、

 

圧倒されてしまうほどの魅せ方に

 

目が離せなかった。

 

こんな人を好きだったんだ、って

 

わかっていたはずなのに、

 

初めて気づいたみたいに、

 

今好きになったみたいに、

 

吸い込まれて、

 

その時間を

 

愛し抜いていた。

 

おなじ空間にいても

 

距離は遠くて、

 

ファンの子に構っているところを

 

見ていることしかできなかったけれど、

 

それでもね、

 

ぜんぶ、だいすきな姿で。

 

勝手にみつけて

 

勝手にしあわせになって

 

勝手に好きだと思い返して、

 

次こそは、

 

なんて思ってみたりもして。

 

手が届いてしまうくらいの距離に

 

すえざわくんがいるって考えただけで、

 

ほっぺ熱くなっちゃって、

 

そんなんでどうすんの

 

って感じで。

 

それに、

 

わたしなんかがファンサもらうなんて

 

ちょっとおこがましいというか

 

いざとなったら

 

うちわを見せられない気がして、

 

やっぱり無理かもって。

 

ほら、

 

こうやって考えるだけで

 

十分うれしくなっちゃう、

 

そんな、おめでたいオタクだから、

 

すえざわくんが

 

誰かを幸せにしているところを見れるだけで

 

わたしはそこにいた意味がある

 

って思うよ。

 

ゲームコーナーで

 

シンバの姿で出てきたすえざわくん。

 

前列のファンの子に笑われちゃって

 

笑うなよ。

 

ってぼそっと言っていた場面に、

 

わああ、って

 

ときめいたり、

 

客降りのとき

 

アリーナの真ん中らへんで見つけた

 

自分のファンの子のうちわを

 

じっと見つめて応えたら、

 

その子は崩れ落ちちゃって、

 

それを見て

 

まるで

 

わたしがされたみたいに

 

いっしょに崩れ落ちちゃったり、

 

遠くにいたって

 

こんなに

 

すえざわくんを追いかけて

 

心奪われたから

 

両目をシャットするなんてことなく

 

アイドルのすえざわくんを

 

今でも、

 

ちゃんと憶えていられる。

 

 

身に纏った衣装が

 

ふわりと広がった形が、

 

ブーケンビリアの花の形のようだと思った。

 

細い脚が突き出して、

 

そのまま

 

舞ってしまいそうだと思った。

 

舞台の上の

 

そんな姿に見惚れていたら

 

夕立みたいに

 

好きの気持ちが止まらなくて

 

こぼれないようにと

 

ぎゅうぎゅう抱きしめた。

 

すえざわくんのダンスパートがある

 

BANGER NIGHT、

 

耀くブルースハープを持つ

 

勝手に仕上がれ、

 

唯一無二の声を轟かす

 

PRIDE。

 

ダンスも、楽器も、歌も、

 

全部がすえざわくんのためのもの、

 

って思っちゃうくらい

 

自分のものにしていて、

 

瞬きさえも惜しんだ。

 

いつの日か

 

曖昧になってしまうことまでを

 

その少しだけでもいいから、と

 

いつか呼び戻せるように

 

ふわふわした心地の中

 

そのときの空気を

 

目一杯

 

吸い込んでみたりして。

 

迷わず叩き潰す

Banger night

 

だから、行かないで Tonight

だから、終わんないで Tonight

 

いつか僕が手放した

僕をそっと抱きしめた

“生まれ変わったって僕でいたい“

 

この部分を歌う姿を、

 

鮮明に憶えている。

 

目にぐっと力を入れて、

 

ちゃんと全力で、余裕なんてなくて、

 

「信じて。」

 

って言ってるみたいな

 

そんな眼差し。

 

勇気と覚悟を持って

 

そう伝えてくれている気がして

 

わたしも、

 

もっと応えたいって

 

無力ながらに思ってしまったんだよ。

 

PRIDEを聴くたびに、

 

そのときの

 

強い意志みたいなものを思い出す。

 

そうそう、

 

この姿をみて、わたしは決めたんだよって。

 

何度も胸に響いて

 

大きくなっている。

 

 

だいすきなすえざわくんが

 

ちょっとでも嫌なこと忘れたり

明日から、また頑張れる

って思ってもらえるような存在でいたい

 

Aッ!!!!!!と驚き全国ツアー2023・5/14 夜 挨拶

 

頑張れって押し進めるでもなく、

 

無理しなくていいよって

 

甘やかすでもなく、

 

頑張るか諦めるか、迷ったときに

 

きっと

 

これからも「頑張る」を選べるような

 

心地のいいやさしさ。

 

すえざわくんの

 

そんなところがだいすきだし

 

ずっと好きでいたいって思う。

 

ボクブルースで

 

他のメンバーが歌っている最中、

 

自分に照明が当たっていなくても

 

客席をずっと見渡していて、

 

ぜんぶ、

 

ちゃんと目に焼きつけるように。

 

そんな

 

わたしの真ん中に

 

深く、おおきく佇む

 

すえざわくんの愛の形。

 

これからも

 

そんな姿をみたいし、

 

気づいていたい。

 

細やかな愛さえも受け取りたいし

 

少しずつ

 

お返しできるように、

 

また、会いに行きたい。

 

 

 

すえざわくんを好きになったばかりの頃、

 

今より、もっと

 

すえざわくんのことがわからなくて

 

でも、

 

それでも、

 

こんな強く、優しい瞳で

 

相手を見つめられる人なら間違いない、って

 

そう思った日があった。

 

2日間のすえざわくんの目を見て

 

もう一度、思う。

 

好きになって、大正解だよ。

 

 

 

 

 

 

2023.05.21